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Rajisan MK-59
Multiband Portable Receiver
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この手の怪しげな格安マルチバンドラジオは自分が小学生のころからありましたし、
聞こえることは聞こえるが性能はお世辞にも褒められたものではない、
ということも当時からわかっていました。
だからわざわざ買ってみようなどとはその時まで思ったこともなかったのですが・・・
ガラクタの山の最下層に埋もれ、
かすかな声をふり絞って助けを求めているそのあまりに哀れな姿にいたたまれなくなった、
というわけです。 で、散歩からラボに戻って夢と時空の部屋のベンチの上においてみたラジオ、 うん? なんかこれは見たことがあるモデルだな。 それまではとりたてて興味もなかったので、 MEIDEN KOUGYOというメーカー名も、 Rajisan MK-59というモデル名も初耳でした。 でもたしかにこのラジオ、あちこちで見かけたことがあります。 ちょっとウェブをサーチすると、 当時かなり売れたモデルだったらしく、 ブログ記事やオークション履歴などが多数見つかりました。 それも日本国内だけでなく、 別ブランドのバリエーション品も多数出回っていた様子。 |
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どうやら本機はアメリカやヨーロッパ向けの2959というモデルがオリジナルで、
MK-59は2959を日本向けに設計変更されたバリエーションモデルのようです。
2959はさらにいくつものブランド・モデル名そして外装デザイン違いで出回っていたもよう。
ちょっと調べただけでも6つか7つのブランド名・モデル名が出てきます。 MK-59の発売は1980年代らしいものの、正確な年月はすぐには調べがつきませんでした。 Radio Shackでは1993年~1998年にSW-100というモデル名で2959を販売したのちに、 外装デザインを大きくフェイスリフトしたモデルを1999年に発売しています。 このモデルは型番は示されていないものの、2001年のカタログまで掲載されています。 MK-59の発売年、またオリジナル2959の発売年はいつだったのでしょうか? 長寿モデルとして知られる コリンズ51S-1 の量産開始は1959年で1975年まで生産されていましたので16年間。 2959ははたして51S-1よりも長寿なモデルだったのでしょうか? |
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土汚れまみれの、汚れきったかわいそうなラジオの外装全体を濡れ雑巾で拭いて汚れをざっと清掃し、
すこしさっぱりしたところでテスト開始。 AC100V電源ケーブルは本体から直接引き出されています。 プラグをつないでスイッチを入れてみると、 メータがほんのわずかに振れる以外は全く無音。 生命の兆候なし、です。 AC電源とDC電源はリアパネルのスライドスイッチで切り替えるようですが、 これを操作しても変化なし。 リアカバー ― あるいはケース ― を開けてみました。 ケースを固定するスクリューは合計6本のうち4本が失われていました。 ユーザによって開けられたことがあるのはこの時点で明らか。 |
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リアカバー側にはAC100V電源回路とBFOユニットが取りついています。
これらのヘッダピン接続を取り外し、
フロントパネルだけでテストしてみましょう。 本機は単1乾電池4本で動作します。 電池は入っていたのですが、 電池の液漏れはありませんでした。 電池は最近のもので、 2つのブランドが混在していましたが、 どれも元気でした。 ひょっとするとお店のおやじさんが電池を入れて試そうとしたのかな? |
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19インチラック固定用ブラケットをスピーカヨークに取りつけて、
テスト目的にフロントパネルだけで自立できるようにしました。 ぱっと見た目には大きな損傷はなさそうですが、 ロッドアンテナの接続ワイヤは素人細工がありありです。 外装は砂ぼこり汚れでひどいものですが、 内部も砂でひどく汚れていました。 刷毛をかけると、 硬くざらざらした砂のような汚れが次から次へと出てきます。 |
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電源ユニットにつながるワイヤに安定化電源装置からDC6.0Vを与えると、
メータは電源電圧良好を示す位置まで触れ、
ラジオは動作し始めました。
電源が入らない故障の原因は電源ユニット側にあるようです。 ボリュームのガリは当然ありましたが、洗浄液注入ですぐにあらかた回復。 6つある各バンドとも動作している様子です。 全電流は約40mA。 このクラスに期待されるレベルで、 内部ショートなどの異常はなさそう。 FMはいい音で鳴りだしましたが、 聞こえるはずの地元局が聞こえないところを見ると感度は大幅に低下しています。 短波も感度はかなり悪く、また発振気味です。 2026-09-12 DC6.0V給電で動作開始 |
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このラジオ、バンド 7 / 8 / 9 / 10 は実は同じでひとつのバンドです。
受信機は実際には6バンド。
でもいかにも数多くのバンドあるように見せたくてダイヤルデザインをバンド分けしているわけですね。
こんなの小学生にも即バレでしょうに。
まあそんな必死の見栄を楽しむのもこの手の受信機ならでは、です。 それはいいとしても、バンド 7 / 8 / 9 / 10・・・ 以降 本稿ではVHFバンド、 あるいはBAND Fと呼びます・・・ はどうなっているのだろう。 エアバンドはAMで、それ以上の2mアマチュア帯や警察・消防無線はFMなのに、 それをひとつのバンドで対応するってのはどういうこと? もしかしてこのバンドではAM復調していて、 FM信号はスロープ復調してるのでしょうか。 いや、そんなことはないですね。 VHFバンドはFM検波です。 航空無線はAMなのに、 それをFM検波で聞こう、というわけです。 |
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今夜のフレンドシップラジオ は Rajisan MK-59で・・・
と思ったのですが、
受信できたにはできましたが、
とても弱くて、異常発振に埋もれてしまいます。
とても聞けたものではありません。
なので先週に続いて
SSR-1
で。
ときに今夜はすこし弱めかな? 深く速いフェーディングあり。 フォロワーさんが回路図を送ってくださいました。 Rajisan MK-59のものズバリではなくバリエーションモデルのものですが、 これは助かる!! ありがとうございました。 2026-09-13 |
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チューニングメータは振れるのですが、
無信号の状態を指示したままで、
AMバンドでもFMバンドでも受信信号強度に反応しません。 メータアンプの故障かなと思ったのですが、 メータアンプ入力に電圧を入れてみると、 メータアンプ入力0.24Vでフルスケール (RF入力なし相当)、 0.30Vで振れゼロ (RF入力最強相当)。 メータアンプは動作しています。 さーて そうなると? 動画のBGMは Baguettes Ensemble さんのアルバム "Toho Jazz New Session with Youth" からトラック6 「Soars」 (原曲:「ピュアヒューリーズ ~ 心の在処」)。 2026-09-13 |
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FM受信時、チューニングメータ駆動電圧発生用ダイオードD3には信号強度に応じた電圧が出ていますが、
0.15Vほどにしかすぎません。
これではメータアンプが反応するには低すぎて、
だからメータが反応していないのです。 でも、あれ? D3にはAM時も信号強度に応じた電圧が出ているぞ。 CRIならメータがしっかり振れます (RF入力大を示す)。 しかしもともとメータアンプ入力としてつながれていたワイヤには電圧は出てきません。 なにかおかしいなあ、理屈に合わない。 FMとAMとでメータ入力電圧を切り替えるバンドセレクタの不良だろうか? 2026-09-13 |
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ロッドアンテナ端子に指を触れてもノイズはあまり増えないのですが、
各バンドのトップとおぼしき部分に指を触れるとノイズが大きくなります。
これはバンドセレクタがロッドアンテナを正しく各バンドのトップに繋げずにいるのかな? でもバンドセレクタスイッチを操作しても接触不良様の切り替えノイズはほとんど出ません。 スイッチの接触不良ではなさそう。 どういうことだろう。 ともかくも、SW1ならここ、SW2ならここ、FMならここ、VHFバンドならここ・・・ といった感じで、外部アンテナをフックアップするポイントが判ってきました。 外部アンテナがうまくつなげれば、 各バンドはそれなりの感度が出ています。 |
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Band 3 (SW2) テスト中。
アンテナRF入力はシグナルジェネレータでつくった15.460MHz、1mVrms AM100%。
しっかり聞こえています。
1mVrmsはS9+20dB相当ですから、
強力な国際放送であればじゅうぶんに聞けるはず。 テスト音源は ACCORD ON CODESさんのアルバム "Praying - EXtended Play Vol.02" からトラック1、 「Praying」(原曲: 「春色小径 ~ Colorful Path」)。 2026-09-14 SW2 受信動作正常化 |
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アンテナ接続もいじられています。 回路基板上の各チューナのアンテナ入力だと思われるところに短いワイヤーアンテナをつないで試してみて、 受信回路の様子もわかってきました。 局発コイルや調整トリマはおそらくデタラメにいじられてしまったのでしょうね。 |
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回路図と実機を見比べてあれこれ試し、しだいに全容がわかってきました。
なんと、 要するに、 前オーナーによっていじり壊されていた のでした。 これじゃあ電波が受信できるわけはないし、 メータが動くはずもないよなあ。 前オーナーさん、いじっているうちにわけがわからなくなった、 というところでしょう。 |
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メインボードのロッドアンテナ接続用タブにつないだ外部アンテナが正しく動作するようになったので、
エアバンド用アローラインをつないでエアバンドを聞いてみましょうかね。 108~175MHzをカバーするVHFバンドはひととおり正常に動作しているようです。 テスト信号は110.000MHz FM dev=75kHz 1mVrmsをアンテナに直結せずルースカップル。 いい音で聞けますが、 チューニングメータが動作していません。 右の動画の中ではAFCスイッチを操作していますが、AFCはFMバンドにしか効かない設計です。 回路図を読んでわかっていたのですが、つい操作しちゃいました。 テスト音源は舞風 Maizake さんのアルバム "東方華想神月" からトラック2、 「神々の祈り」(原曲:「厄神様の通り道 ~ Dark Road」)。 このダイヤル目盛では航空無線の周波数にあらかじめ合わせて待ち受け受信など絶対に不可能なのですが、 MK-59のVHFチューナの局発の漏れはしっかり出ているので、 周波数が正確に読める外部の受信機を用意しておいて、 MK-59の局発周波数が目的周波数+10.7MHzとなるようにMK-59をチューニングしておけば一発です。 今日は福岡コントロール高高度 東京コントロール関東北などが良く聞こえてました。 ですが、AM信号をFM検波回路で復調するためにはFM受信回路の振幅リミッタが効かないような弱い信号レベルに抑えておく必要があるわけで、 強力に受信できていたとしてもそれを微弱信号のレベルにまで落としておく必要があります。 このためには意図的にダイヤルの同調をずらし、 10.7MHzセラミックIFフィルタの肩の部分を使わなければならず、 結果 感度はすごく落ちます。 強い信号と弱い信号とでは最適離調点が違うので、 弱い信号を狙うと強い信号は全く聞こえないし、 強い信号を聴こうとすると弱い信号は全く聞こえません。 ということで、 MK-59は現状でVHFバンドの感度は良いのですが、 エアバンド受信性能は子供向けキットの Ramsey AR-1 に遠く及びません。 でもまあ一応は「航空無線が聞ける」ことには間違いないわけで、 製品のうたい文句はウソではないですね。 2026-09-15 |
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MK-59は、そしてオリジナルの2959も、4~12MHzをカバーするSW1は本体内蔵バーアンテナを使っていて、
ロッドアンテナは使わない設計になっています。
外部アンテナ端子の配線が取り外されている現状、
短波バーアンテナの同調コイル上側 ― ブルーのワイヤがつながっているタブ ―
に外部アンテナをつなげば良く聞こえます。 今日はMK-59で VORW Voice of the Report of the Weekを聞きました。 室内80cmワイヤですし、SW1のトラッキング調整は不完全なままですが、 台湾からのVORWの強力な信号は強くいい音で入感しています。 ところで右の写真、スピーカ部がきれいになっていることがおわかりですか? グリルネットを取り外して内部を清掃、スピーカセンターポールキャップもコーンも優しく洗浄、 グリルネットはサビ落としの後につや消しブラックスプレー塗装。 2026-09-17 |
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VORWの番組が終わった後ダイヤルを回していて、
あれっ?
9MHz帯、9.8MHzあたりで太平洋VOLMETが聞こえたんですけど? シグナルジェネレータを使って受信周波数を正確に調べてみると、9.742MHzでした。 太平洋VOLMETは8.828MHzのはず。 8828+910=9738。 どうやらSW1はロワーサイドインジェクションになっちゃってるぞ? まあこれは自分の調整ミスですね。 MK-59のSW1がアッパーサイドインジェクションなのかロワーサイドインジェクションなのか資料はありませんが、 普通はアッパーサイドインジェクションだよね? なのでSW1局発をアッパーサイドインジェクションに調整しなおしました。 結果、ダイヤルは正確に合わせ込めましたし、 SW1の全域で感度が向上し、動作もより安定しました。 右の画像は7793.1MHzのJMH2を受信しているときのダイヤル指示。 2026-09-17 |
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手に入った回路図はオリジナル2959のものなので、それをベースにしてMK-59の回路図を書き起こす作業を続けています。
2959とMK-59の最大の違いはバンドBとバンドCの扱い。 オリジナル2959のバンドBはCBバンドで、 回路図を読むとロッドアンテナ+トランジスタ1石高周波増幅の構成になっているようです。 またオリジナル2959のバンドCはSW1/2バンドで、 内蔵フェライトバーアンテナ+外部アンテナの構成になっていて、 高周波増幅は持っていません。 オリジナル2959のCBバンドはMK-59では12~28MHzをカバーするSW2に変更され、 かつSW1とSW2のバンドの順序が入れ替えられています。 MK-59のメインボードを見ると、2959でCB用の高周波増幅回路があったところが空き地になっています。 2026-09-19 |
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短波SW1用バーアンテナ、
同調用コイルと周波数変換段に伝えられる2次側コイルの配線は特定できましたが、
何かわからない緑色のワイヤが1本あります。 このワイヤの正体を調べるため、 ワックスの固定を除去し、 まずは短波用バーアンテナからコイルを取り外しました。 緑色ワイヤは、同調用コイルと2次側コイルから出ているのではありません。 |
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ほほう? これは?
蚊取り線香だ。 この蚊取り線香、 どうやらプリント基板にパターンとして作られたコイルみたいです。 夏の風物詩としての存在であるだけではなくて、 短波バーアンテナの一部分を構成しています。 |
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蚊取り線香は配線パターンがスパイラル状になっていて、
その両端にワイヤをはんだ付けするランドが作られています。
ランドの片方から緑色ワイヤが出ていますが、
もう片方は、
当初はワイヤがはんだ付けされていたものの、
根っこから断線したのでしょう、
何もつながっていません。 明らかにこれは短波バーアンテナの外部アンテナ接続用リンクコイルですね。 本機入手時、残っていた緑色ワイヤはメインボードのグラウンドにつながっていました。 すると、断線していたワイヤはフロントパネルの外部アンテナジャックにつながっていたはずです。 2026-09-19 短波バーアンテナ リンクコイルワイヤ外れを確認 |
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本来の2959ならびにMK-59では、
フロントパネルのANTジャックにつながれた短波用外部アンテナからのRF信号がこの蚊取り線香に加えられます。
RF信号に応じて発生した磁界が、
バーアンテナの同調コイルにRF信号を誘起します。
同調コイルとバリコンで選択された周波数は、
2次コイルでピックアップされ、
FM・AMラジオIC TK10311の1ピン RF入力に伝えられます。 前オーナーはおそらくMK-59定番のSW1内蔵ロッドアンテナ改造を雑誌か何かで読んで知って、 蚊取り線香のワイヤを外部アンテナジャックから切り離して、 かわりに内蔵ロッドアンテナにつなごうとしたのでしょう。 そしてその作業の途中で、 ワイヤが蚊取り線香から切れて外れてしまった。 前オーナーは切れた部分を修理することはできずに、 あるいは修理するのがおっくうになって、 すべてを放り出してしまった。 そんなところなのかな、と思います。 2026-09-19 |
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SW1では、外部アンテナはこの蚊取り線香につないでやればいいわけです。
蚊取り線香から古いワックスを取り除いて清掃し、
残っていた緑色ビニール線も取り除き、
代わりにシールド線をつなぎました。
このシールド線の反対側をフロントパネルの外部アンテナジャックにつなぎます。 今回シールド線を使ったのは、 室内ノイズをなるべく受けないようにするため。 室内ノイズがひどい幣ラボでは、 ポータブルラジオで短波を快適に聞きたければ内蔵ロッドアンテナは内部で切り離す改造が必須です。 2026-09-19 |
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修復したSW1用バーアンテナの蚊取り線香にフロントパネルの外部アンテナジャック経由でロングワイヤーアンテナをつなぎテスト。
感度はじょうじょう、香港VOLMETが聞こえてます (SGによるRFキャリア注入法で復調)。 これがMK-59のSW1、ならびにオリジナル2959のSW1/SW2の外部アンテナ接続コンセプトだったとすれば、 そして恐らくそうだったのでしょうけれど、 蚊取り線香リンクコイルの高周波インピーダンスはかなり低いはず。 ということは蚊取り線香につなぐアンテナはロッドアンテナや1m以下の短いワイヤでは満足な性能は得られないはずです。 1/4波長に近いアンテナをつなぐか、 適切なアンテナチューナを使ってインピーダンス整合を取るのが望ましそう。 さらにこれは、SW1でも内蔵ロッドアンテナを使えるようにする改造としてブログ等で公開されている、 蚊取り線香のワイヤをロッドアンテナにつなぐ方法では満足な性能はおそらく出せないだろうことが予想されます。 どうしてもSW1で内蔵ロッドアンテナを使いたい、感度もそれなりに欲しい、 という場合は、 ロッドアンテナを短波バーアンテナの同調コイルのブルーワイヤにつなぐのがよさそうですね。 2026-09-19 |
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蚊取り線香を修理して軽く再調整を行いました。
SW1のアンテナ回路はMK-59ストック状態に戻り、
ほぼ完調になったはずです。 右の動画はSW1 (4~12MHz) バンドのようす。 外部アンテナをつながずにいれば室内ノイズはあまり受けず、 外部アンテナをつなげばけっこうたくさんの局が入ります。 イメージ混信はかなりひどくて、偽の賑やかさがありますが。 このテストは、SW1では短波バーアンテナ単体ではほとんど感度が稼げていないことを示しています。 ますます変だよね短波バーアンテナ。 商品企画として 「ロッドアンテナを伸ばさずとも短波が聞こえますよ」 を狙いたかったのだとしたら、 ぜんぜんそうなってないじゃん。 逆にこれは室内ノイズをあまり受けていないことを示していますから、 うちの使い方としては好都合。 バーアンテナが室内ノイズを拾いまくっていたとしたら、 もうこのラジオはまるで使い物にならなかったでしょう。 |
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MK-59の回路も基板のパターンも現状の動作状況も把握でき、
ストック状態の性能のほども体験できたので、
次に自分の使い方に合わせて軽く改造します。 幣ラボの使い方ではロッドアンテナは室内ノイズを拾う邪魔な存在なので切り離すのが定番ですが、 外部アンテナプラグを差し込めばロッドアンテナを切り離せるようにしましたから問題なし。 外部アンテナを用意できない緊急時に、 感度が悪くてもいいからロッドアンテナを使えるようにしておく、 という狙いです。 前述したようにSW1用バーアンテナの蚊取り線香は、 またSW2アンテナコイルの1次巻線も、 おそらくローインピーダンス。 そこにロッドアンテナをつないでもたいした感度は得られないだろうことは百も承知。 |
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これでMK-59は自分の理想にかなり近づいた! でもこれで、2959 / MK-59の特徴である奇妙なアンテナ回路の設計が失われてしまったことになるので、 ちょっともったいない気もします。 なんにしてもMK-59のストック状態ではSW1もSW2も満足な感度は得られないわけですね。 SW1外部アンテナジャックにロッドアンテナをつなぐという簡便な改造でもたいした成績は得られないはず。 何人もの方がブログ等で「MK-59は感度がイマイチ」と述べられているのも納得です。 本機は外部アンテナとしてロ―インピーダンスのしっかりしたものを用意する必要があります。 どうしても内蔵ロッドアンテナで普通のラジオ並みの性能を出したければ、 バンド切り替えに応じてロッドアンテナをアンテナコイルではなくてちいさなキャパシタを介して同調コイルに直結する改造が必要でしょう。 2026-09-22 |
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筐体内部右側面にはBFOユニットがあります。
が、電源ラインの赤・黒の2本のワイヤでメイン基板につながっているのみで、
出力はどこにもつながっていません。
BFOユニット基板を観察すると、
ユーザがワイヤを切り離したのではなく、
出力ランドには製造当初から何もつながっていなかったように見えます。 これはいったいどうして? BFO発振回路から漏れ出た455kHzを近くのIF段に直接飛び込ませて復調しようという狙いだったのでしょうか。 2026-09-17 BFOユニットを観察 |
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また、ラボのこの個体の場合、
筐体右側面内部にはBFOボードを移設しようとしたネジ下穴と、
調整つまみ用の穴が手加工で空いています。
しかもそれは作業途中で放置されています。
いったいどういう目的で、
前オーナーはBFOユニットを移設しようと思ったのでしょう?
そしてどういう理由でほったらかしにされたのでしょう? |
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MK-59のBFOはトランジスタ1石で、
ポテンショメータでバリキャップ電圧を変化させて周波数を微調できるようになっています。
BFOピッチコントロールつきとはなかなか気が利いていますねMK-59。
RF-2200でもICF-5900でもBFO周波数は固定でピッチコントロールはありませんでした。
USB/LSBの切り替えがないのならせめてBFOピッチコントロールは不可欠だと思いますけどね。 わずかに上下の非対称が認められるものの、 BFO発振回路の発振波形はおおむねきれいです。 2026-09-17 |
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さーて今夜は残るMK-59の謎、BFOユニットに取り組みます。
BFOユニットの電源ワイヤをMK-59メインボードにつないで、
だけれどBFOユニットの出力ランドには何もつながずに試してみると・・・
確かに動作している!!
CW電信を模擬したシグナルジェネレータのバースト信号をきれいに、かつスムースに復調できています。 BFOピッチコントロールでBFO周波数を変化させると、 AM中間周波フィルタの通過帯域に入った時にチューニングメータが振れ、 通過帯域を外れるとチューニングメータは反応しません。 ということは、BFO信号はAMの周波数変換段~455kHzセラミックフィルタの手前ですでにAM中間周波信号にミックスされているということになります。 2026-09-22 |
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DSB音声だとこんな感じ。
たしかに復調できています。 テスト音源はAircraft RecordsさんのCD "SuperSonics" からトラック12、 「Conversation with Mr. Roger Smith, a SR-71 Pilot」。 2026-09-22 |
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SSBは音楽を伝送するためのものではないけれど、試してみるとこんな感じ。
ゼロイン付近のうなりが気になりますが実際のSSB電話の通信では問題ないでしょう。 テスト音源はparheliaさんのアルバム "去来廻記 ~ Paradoxical Record" からトラック12、 「蓬莱幻想 ~ far East」(原曲:「蓬莱幻想 ~ far East」)。 2026-09-22 |
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出力がどこにもつながっていないしAM復調回路には何の工夫もないのに、
SSBが復調できるってほんとどういうこと? 理由はどうあれ CW電信もSSB電話もチャープなくきれいに復調できるし、 なんならFT8はノーマルSSR-1では絶対に無理なきれいな復調をやってのける!! ほんとどうなってんだMK-59!! まあ、とはいっても、なんの欠陥もないパーフェクトな動作ということはなく。 入力レベルが高すぎるとBFOが負けてしまい、FT8では全く復調できなくなってしまいます。 このときはアンテナアッテネータを使って入力を弱めてやる必要があります。 またBFO信号がAM復調器に入ってAGC電圧を発生させ受信機のゲインを下げてしまうため、 微弱な信号は聞こえなくなってしまいます。 このあたりは1930年代末期の米国製通信型受信機、 また9R-59など1960年代初頭の日本製アマチュア向け通信型受信機と同じですね。 2026-09-23 |
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BFOユニットの電源とグラウンドのワイヤを延長し、
ユニットを受信機に近づけたり遠ざけたりしてもほとんどBFO注入強度は変わりません。 このことから、BFOユニットで発生された455kHzが受信機IF段に飛び込んでいるのではない、 また静電結合しているのではない、と言えます。 2026-09-23 |
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BFOユニットへの電源供給ラインにRFチョークコイルを入れると、BFO信号が受信機に入らなくなります!!
BFO信号はBFOユニット電源ラインを介して受信機本体に注入されているのです!! なんということだ、 想像だにしなかったすごいテクノロジーが使われているのです!! 2026-09-23 BFOボードにはごく普通にBFO出力を取り出すためのパターンがあって、 発振トランジスタのエミッタからセラミックキャパシタひとつで引き出され、 "O/P" (OutPutの意味でしょう) と示されたワイヤー接続用ランドが用意されています。 つまり、電源ラインでBFO信号を伝える方式は最初から意図されていたものではなくて、 「つながなくても動作するのだからこれで行っちゃえ」 と判断されたのでしょう。 BFOボード上のBFO信号取り出し用セラミックキャパシタは、 何の働きもしていないものの、BOMから削除されることもなく、取り付けられたままなのです。 せっかくこの世に生を受け、ボードに取り付けられたものの、 一度も出番がない。なんとも不憫な部品に思えてきました。 ・・・それとあれだ、ひょっとして、BFOの回り込み現象をどうやっても低減できなかった Lafayette HA-225 (実質的にトリオJR-60と同じ) も、B電源ライン経由で回り込んでいたのかもしれませんね。 真空管プレート回路用のRFチョークをみつけて試してみようかな。 |
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というわけで、謎テクノロジーを使ったMK-59のBFO。
RF-2200やICF-5900を上回る性能機能を発揮しているのですから、
これこそMK-59の最大の特徴と称賛し、このまま手を加えず使うことにしましょう。 JMHを受画してみました。 右図はMK-59が正真正銘自分のBFOで復調したファクシミリテストチャート。 きれいに受画できています! しかしあれだな、ほかのMK-59や2959もすべてこの個体と同じくBFO出力は無接続のままなのかな。 もしそうなのであれば、 いくつも見つかる2959 / MK-59について書かれたブログやYouTube動画で、 BFOの謎テクノロジーについて触れたものがひとつもないことが不思議です。 みんなMK-59は単なる中華製のポンコツとしか見ていないのかな? 謎だらけのすっげえ面白い機械だよコレ。 2026-09-24 |
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アンテナ回路の見直しと改造を行い、
外部ロングワイヤーアンテナを使うことによって、
MK-59は短波をにぎやかに受信できています。
が、感度そのものはやはり格安機のそれ。 お空はすっかり秋の気配、 今夜の 15.460MHz Reach Beyondのオーストラリアからの信号はとても弱く、 時間が経つにつれ信号はノイズに埋もれ、番組の途中で聞こえなくなってしまいました。 このとき FRG-7 で聞いてみると、 弱いながらもしっかり聞こえています。 MK-59は感度の点でもFRG-7に完敗・・・ というか、大差なかったらFRG-7の面子が丸つぶれですよ。 本機の受信性能はほとんど東光TK10311 FM-AMラジオチップの性能に依存していますから、 ポケットラジオとそうそう違わないわけで、仕方がないです。 MK-59はイメージがひどい・・・ ということは、 15.460MHzを受信しているときには16.370MHzのノイズも同時に受信しているわけで、 ノイズが倍の強さで入ってきているはず。 感度がそのままでもイメージが減ればS/N比は高まり、 もうすこし聞こえるようになるでしょう。 となれば、 外部プリセレクタ の併用は効果があるのかもしれません。 2026-09-27 感度はFRG-7に完敗・・・当然ですね |
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108~175MHzをカバーするVHFバンドは感度良好と思ったのですが、
実際の感度はやはりいまひとつみたいです。
1980年代はあれほど混んでいた2mFMも、いまの地方都市では全くといっていいほどトラフィックがありません。
MK-59で145.00MHzを聴いてみましたが、
文字通り一日中ノイズしか聞こえませんでした。
たまにラバーダックアンテナをつけたハンドヘルド機にしっかり聞こえてくる局があった時でも、
MK-59にはかすりもせず。 ローカル局がしっかり聞こえたこともあったので壊れているわけではありませんが、 MK-59のVHF受信性能はやはり「聞こえますよ」というのがせいぜい、 といった感じです。 |
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